Arduinoを使うことのメリット・デメリット

ここではArduinoとAVRマイコン単体で回路を組む場合を比較した時のメリットとデメリットについて紹介します。

メリット

・USBケーブルでPCに接続するだけで始められる(Unoボード)
・Arduino IDE
シンプルで分かりやすい統合開発環境はWindows,Mac,Linuxで使えます。
・Arduino言語
C言語に近いArduino言語はプログラミング初心者にも容易にプログラミング可能なように設計されている。I/Oピンの入出力設定もAVRに比較して簡単に理解できる
・開発に便利なライブラリーが揃っている
シリアル通信、LCDキャラクターディスプレイなどを取り扱うためのライブラリーが豊富にある。ライブラリーを使うことでプログラミングが容易になり、開発工数を削減することが出来る。
・Arduinoボード上に必要な物が実装されている
USBシリアル変換、電源レギュレーター、クロック用発振子が実装されている。
・シールドで機能の拡張が容易
機能を拡張するためのシールドが多く市販されている。LCD表示をする物、SDカードへのアクセスするためのもの、GPS,MP3プレイヤーなど。Arduinoボード上にシールドを積み重ねるようにして接続することができる。これらを上手く利用することで、ハンダ付けなどの作業が一切不要となる。

試作検討、学習用としては重宝します。

デメリット

・Arduinoボード形状が筐体設計の制約となる。
・AVRマイコンで構成した場合よりも若干のコストアップとなる。Unoボード 2520円(2012年6月、スイッチサイエンス価格)
・特定の機能を実現することを考えた場合USBシリアル変換など必ずしも必要となるわけではない機能が余計となってしまう。

製品として小ロット生産を考えた場合はこれらがデメリットとなるでしょう。


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