GPSモニター

GPSモニターとはGPSモジュールを使って実際に衛星からの電波の取得状況を表示するデバイスです。
天空に存在するGPS衛星の数および方位、角度はスマートフォンアプリや、Webサイトで確認することができます。

しかし、この情報はあくまでも衛星の飛行計画に基づいて衛星の位置を表示しているにすぎません。地平線近くの衛星からの電波は山や建物によって妨げられます。GPS制御で使える衛星の電波の数はこれよりももっと少ないのが一般です。位置情報を算出するためには4つ以上の衛星電波を取得する必要があるとされています。GPSモジュールが実際に位置情報の演算のために使っている衛星の電波の数をSatellite Countと呼びます。取得した衛星の電波を使って地球上に対する位置を算出した時の水平方向の誤差をHDOPとよび、この数字が小さいほど誤差が小さくなります。Satellite Count が大きいほどHDOPが小さくなることは傾向的に言えます。

HDOPが大きくなると、位置情報の誤差が大きくなり、リアルタイムで取得している位置情報が突然数mも跳ぶことがあります。ドローンでGPSを使った位置制御をしている場合、位置情報が突然跳ぶことで思わぬ事故になりかねません。あたかも機体が暴走したような現象が発生した場合、上記のGPSの動作が原因かもしれません。ドローンの安全な運用には、運用する場所でのGPS電波状況のモニタリングが欠かせないとも言えます。

外観

仕様

  • GPS衛星対応モジュール搭載
  • バックライト付き液晶ディスプレイ
  • 電源:マイクロUSBによる給電。モバイルバッテリーでの動作可能
    注)消費電流が小さいため、一部のモバイルバッテリーでは給電できないことを確認しています
  • ケースサイズ:110 x 42 x 25 mm

機能

UTC(協定世界時)表示

GPSモジュールから出力されるUTCを表示します。電源を入れた直後は衛星電波を取得しておらず、UTC表示は正しい値を表示しません。衛星電波を取得できた後は正しいUTCを表示します。UTC時間に9時間足すと日本時間になります。電源を投入して5分以上経ってもUTCが正しく表示されない場合は、測位に必要な数の衛星からの電波を取得できないのかもしれません。

Satellite Count (SC)

GPSモジュールが測位に使っている衛星の数を表示します。測位に必要な最低限の衛星数は4とされています。モジュールが取得可能な衛星の最大数は12です。

HDOP

GPSモジュールが計測した位置情報の水平方向の誤差を表します。数字が小さいほど誤差が小さくなります。ドローンの運用では2以下を目安にします。

GPS衛星は地球に対して周回軌道を常に動いており、天空上の衛星の位置も数も変化します。GPSモジュールの出力値も時間とともに変化します。ドローンを運行するにあたって、GPS衛星の電波状況を常に監視し、GPS航行が安定して行われるよう注意する必要があります。Satellite CountおよびHDOPの監視が重要なのです。

頒布について

GPSモニターを有料で頒布しております。

  • 頒布価格:9,800円(税込み、送料別)
  • 製品保証:着荷後2週間以内の動作不良については無償で修理に対応します。
           ケースは3Dプリンタによって作られています。落下や衝撃による破損は、実費にて交換部品を送付いたします
  • サポート:メール対応します
  • ご注文:メールで受け付けております。shop@gawakaru.jp
    お申込みいただいてから1週間ほどで出荷いたします。